1975 Alvarez by K.Yairi DY90 Serial No.10349 Build No.920 496
Super Abalone

表板 : スプルース単板
指板
: エボニー
ブリッジ : エボニー
弦 : D'Addario EJ26 Custom Light

裏側板 : ハカランダ合板
ネック : マホガニー

このDY90は、トップがスプル−ス単板、サイドとバックは、ハカランダ合板という仕様で、バックは3ピースとなっています。
ちょうど日本販売のYW-1000と同等・同仕様と思われますが、私はYW−1000を実際に見たことも弾いたこともないので、DY90 が YW-1000 と同等という確証はありません。 どなたか1970年代半ば頃の YW-1000 をお持ちでしたら、ぜひ私の DY90 といろいろな部分を比較させていただけましたら幸いです。
細部の作りは、トップとフィンガーボードのインレイは、メキシコ貝で、サイドとバックのインレイはパーロイド、チューナーは、グローヴァ―102Gです。

2005年12月に入手いたしましたが、前オーナーは、20年くらい前にロサンジェルスにて当地のミュージシャンから、1200ドルほどでなんとかこのギターを譲ってもらったそうです。20年前の1200ドルというと、為替レートが1ドル360円の時代ですから、円換算にすると相当な価格ですね。

音のほうは、今までに聞いたことがないような透明感溢れる煌びやかな音です。強いて書くならば、私が70年代の初めに良く聞いたクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングのライブ・アルバム「4 Way Street」の中で聞いたようなギターサウンドです。

DY90 は、別名 Super Abalone と言い、1970年代初期のこのモデルの型番は 5070 で、 1975年頃に型番が DY90 に変更されたようです。

私の DY90 には、Alvarez by K.Yairi としては、一番古いタイプのラベルが付けられていて、1976年からは、KAZUO YAIRI の文字が、斜体で K.Yairi と書かれたものに変更されます。

私の DY90 も、「皆さんのご自慢の Alvarez by K.Yairi」のページで紹介しているやすりんさん所有の DY85 と同様に謎の部分があり、ヒールブロックにスタンプされたナンバー(920 496)と、セントルイス・ミュージック社がHPで公開している製造年月の特定について、整合性がないのです。しかしラベルの種類とラベルにスタンプされたシリアル・ナンバーからこの DY90 は、1975年製で間違いないと思います。

Super Abaloneは、これまで何回かマイナーチェンジがされていて、1979年には、ヘッドの形状がそれまでのマーチンタイプのものから、現在の Alvarez by K.Yairi ギターと同じものに変更され、80年代には、サイドとバックの材がハカランダからローズウッドに、またブリッジの形状がかなり複雑でメキシコ貝のインレイを施したものに、フィンガーボードのインレイも六角のものからダイアモンド型のものに変更され、名前も Deluxe Abalone と改名されています。90年代には、型番も DY91 に変更され、サイドとバックはコア材に、ボディーシェイプも肩部分が若干丸みを帯びた形状に変更されています。

1976年に元ンブル・パイの ピーター・フランプトンが、セントルイス・ミュージック社の雑誌広告の中で使用しているDY90 は、私の所有のDY90とほぼ同時期のものと思われますが、1980年に マール・トラヴィースが起用された広告の中のDY90 は、フィンガーボードのダイアモンドのポジションマークとブリッジの形状は、1979年以降のものでありながら、ヘッドの形状は、1978年以前のマーチン・タイプになっています。これは、1981年のカタログにも掲載されているのですが、恐らく一度ヘッドの形状が変更された後、また元のマーチンタイプのヘッドに戻されたのだと思います。このマール・トラヴィースが持っているタイプの DY90 は、いままで一度も eBay のオークションでも見たことが無いので、かなりレアなギターと思われます。



Alvarez by Kazuo Yairi のラベル


1979 Catalog

1980 Promo AD

1981 Catalog
左上の画像は、1979年のSLMのカタログに掲載されているDY90です。すでにヘッドの形状、ブリッジの形状、フィンガーボードのポジションマークの形状が変更されています。
中上の画像は、1980年のSLMの広告ですが、マール・トラヴィースが持っているDY90は、ブリッジの形状、フィンガーボードのポジションマークの形状が変更されているにもかかわらず、ヘッドの形状のみ、1978年以前のマーチン・タイプのものにもどされています。
右上の画像は、1981年のSLMのカタログに掲載されているDY90です。マール・トラヴィースが持っているのと同様のタイプです。


1975 Catalog

1976 Catalog

1979 Promo AD
inserted by FC2 system